クック諸島の「幸せの鳥」- 南島の歌と言葉(6)

クック諸島ラロトンガ語の歌「Te manu hoata」

意味は動画概要欄のフランス語訳から「幸せの鳥」

Te manu hoata

歌手 RAUMATA
公開 2018年7月16日

ハワイ人やクック諸島のポリネシア人は、台湾人だった?

BC2500年頃の台湾人(華南人)のあるグループが南の海に出てフィリピンに到着。

時期到達地域
BC2500年頃 台湾(華南)から南へ出航
フィリピン
BC2000年頃インドネシア(スラウェシ島)
ニューギニアオーストラロイドの人と混血し
ポリネシア人の祖先(ラピタ人)となる。
BC1100年頃フィジー諸島
BC950年頃サモア、トンガ
300年頃イースター島
400年頃ハワイ諸島
1000年頃クック諸島、ニュージーランド

下図の青三角で囲まれたポリネシア地域への移住年代が上表と違いますが、諸説あるのかもしれない。

ポリネシア人の移住ルート
Polynesian Migration
David Eccles (Gringer (talk)) [CC BY 4.0], from Wikimedia Commons

以前から注目している「目」の単語について、ポリネシア人の移住ルートに合わせて調べてみた。

時期到達地域言語
BC2500年頃 台湾(華南)から南へ出航潮州語 mag8
フィリピンタガログ語 mata
BC2000年頃インドネシア(スラウェシ島) マカッサル語 mata
ニューギニア
BC1100年頃フィジー諸島
BC950年頃サモア、トンガサモア語トンガ語mata
300年頃イースター島
400年頃ハワイ諸島maka
1000年頃クック諸島ラロトンガ語 mata

ハワイ語は文字化されるとき、「t」に近い発音が「k」表記になったことがあるようです。

潮州語(Teochew)は、台湾と対岸の大陸辺りで話されている閩南語の方言で、

話者エリアは下図の薄緑     

Banlamgu
Luuva [CC BY-SA 3.0],
from Wikimedia Commons

日本はクック諸島やハワイより台湾に近い、いや台湾の隣国ですから「目/ma-」を使う人たちが渡ってきたとしても不思議ではないですね。

言語
マレー語mata
ベトナム語mắt
日本語ma

日本語の「ma(目)」は古語で、現在は複合形として残っているようです。たとえば「まなこ」。「ま(目)」+「な(の)」+「こ(子)」で黒目(瞳)のこと。


(Wikipedia)

(Wiktionary)

(その他)