伝統とモダンの融合、ボリウッドソング「Kamariya」- インド文化圏の音楽(31)

ボリウッド映画ソング「Kamariya」

映画「Mitron」の公式の映画概要(The official description of the film)は、

設定はグジャラートの人たちの環境

“Set in the backdrop of the Gujarati milieu,

主人公の男女がそれぞれの人生の歩みの中で自分自身と

the film traces Jai (Bhagnani) and Avni’s (Kritika Kamra) personal journey, as they both find themselves

友情の意味を見つける

and discover the true meaning of friendship in the bargain.” 

「Mitron」は「友達(複数形)」という意味。

歌の「Kamariya」の意味は「ウエスト(腰)」

ディスコやパーティーで人気のダンスナンバー!!

音楽はグジャラートの伝統音楽とモダンなビートが融合し、映像ではグジャラート州最大の都市アーメダバードのストリートでグジャラートの伝統ダンス「Garba」のステップをいくつか踊っているようです。

Kamariya

歌手 Darshan Raval、Rap: Ikka
映画 Mitron
公開 2018年8月31日(MV)
歌詞(ナーガ―リー文字) HindiTracks

「Garba」の語源はサンスクリット語で「子宮」の意味。
伝統的な「Garba」ダンスは、胎児を表す"Garbha Deep"と呼ばれるランタンを中心に、ヒンドゥー教の女神ドゥルガーを讃えながら回って踊る。回って踊るのは「生死輪廻」を、中心のランタンが「新たな生命」を表現しているそうです。
(Wikipedia:Garba dance )

「Garba」を踊るMVは、以前に「Nagada Sang Dhol」を見ています。

インド各地で「ナヴラトリ」という「母なる女神」たちを崇める祭りがあって、9夜(10日)続くそうですが、「ナヴラトリ」はサンスクリット語で「9つの夜」という意味らしい。

祭りの形態は各地で異なり、グジャラート州ではこの「Garba」が踊られるようです。

映画名「Mitron(友達)」の単数形は「mitra」で語源を遡ると、インド神話の神「ミトラ」と同じで、「ミトラ」は友情・契約・太陽の神。

イランでは「ミスラ」と呼ばれ、この太陽の神はギリシャ・ローマで「ミトラ教」の主神となり12月25日に太陽の再生を祝っていましたが、これをキリスト教が布教の際クリスマスへと変えたともいわれるそうです。

また仏教ではミロク(弥勒)菩薩となったという説もあるらしい。


グジャラート州
IN-GJ
Filpro [CC BY-SA 4.0],
via Wikimedia Commons

(参考)

(Wikipedida)

(Wiktionary)