讃阿弥陀仏偈和讃【35】

和讃 親鸞作

自利利他円満して
帰命方便巧荘厳
こころもことばもたえたれば
不可思議尊を帰命せよ

漢讃 讃阿弥陀仏偈 曇鸞作

和讃に対応している箇所

讃阿弥陀仏偈 書き下し
世界光曜妙殊絶 世界光曜すること妙にして殊絶す
適悦晏安無四時 適悦晏安として四時なし
自利他利力円満 自利他利の力円満したまふ
帰命方便巧荘厳 方便巧荘厳を帰命したてまつる
宝地澄静平如掌 宝地澄静にして平らかなること掌のごとく
無有山川陵谷阻 山・川・陵・谷の阻あることなし
若仏神力須則見 もし仏の神力をもつて須むればすなはち見る
稽首不可思議尊 不可思議尊を稽首したてまつる

妙好人の歌・詩・言葉

「こころもことばもたえたれば」に関して「お園さん」の言葉

もう思うことも言うこともいりませぬげな。如来様が助けてやると仰しゃって下さりますげな。

「不可思議尊」に関して「お園さん」の言葉

そうそう
御飯を食うて生きてござる御方が分かったら大騒動、
分からぬでこそ不思議と云うがなあもうし

(「妙好人お園」法蔵館 p.39)

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