ボスニアの「全てうそなら」- スラブの歌と言語(70)

スラブ語圏の歌を聞きながら、歌のタイトルを翻訳して、

言葉がどれだけ似ているのか比較してみたい。


今回の歌はボスニア・ヘルツェゴビナの「Plavi Orkestar」の「Ako su to samo bile laži」(If These Were All Lies)

「Plavi Orkestar」(ブルーオーケストラ)は旧ユーゴ時代にサラエボでデビューしたPOPグループ。

今回の歌は1998年発売ですが、その間ボスニア・ヘルツェゴビナは旧ユーゴ解体・ボスニア紛争など過酷な時代を経ています。

[ボスニア・ヘルツェゴビナの人口推移]
人口
1991 4,377,000
1992-1995 ボスニア紛争
2013 3,791,622 -585,411

(Wikipeida:Bosnia and Herzegovina-Demographics)

[ボスニア・ヘルツェゴビナの地理] Bosnia and Hercegovina map
(source:Wikimedia Commons)


歌詞のサビを意訳してみました。

歌詞&意訳 コメント
Ako su to samo bile laži
全てうそなら
laž : lie
Lažimo se bar još malo
もう少しうそを続けて
lagati : to lie
Ako su to samo bile varke
すべてまやかしならば
varka : illusion/trick
Varajmo se, varajmo
まやかし続けて
varati : to cheat/trick

Ako su to samo bile laži

歌手 Plavi Orkestar
発売 1998年

収録 ラジオ局「Narodni」 Living Room Acoustic
公開 2018年2月6日

歌詞翻訳サイト LrycsTranslate

単語(各スラブ語に翻訳)

「to be」と「to feel」

言語 文字 to be to feel
ロシア語 キリル быть чувствовать
発音 bytʹ čúvstvovatʹ
ウクライナ語 キリル бути чути
発音 búty čúty
西 ポーランド語 ラテン być czuć
チェコ語 ラテン být cítit
スロバキア語 ラテン byť cítiť
セルビア語 キリル бити осећати/осетити
発音 biti osećati/osetiti
クロアチア語 ラテン biti osećati/osetiti
スロベニア語 ラテン biti čutiti
スラブ祖語 byti

(Wiktionary:be/Proto-Slavic-byti/feel)

スラブ語の単語 - 比較リスト