魂の街、ボスニアの歌「サラエボ」- スラブの歌と言語(111)

ボスニアの歌「サラエボ」

暮してきたサラエボから離れることはできない

サラエボは私の家

Sarajevo moj je dom

ここで、私は魂で呼吸する

ovdje dišem dušom svom

愛するサラエボを忘れることなんてできない

それは(映像にも出てくる)

雪を載せたサラエボの街

古くなった雪

Stari snijeg

かわいいカップル

昔の恋愛

ljubav stara

などなど…

Sarajevo

歌手 Hari Mata Hari
公開 2018年12月7日
歌詞翻訳サイト LyricsTranslate

サラエボはボスニアヘルツェゴビナの首都で、人口はおよそ27万人。

映像にもいくつか教会が出てきますが、イスラム・カトリック・正教・ユダヤなど多様な宗教が長い間共存してきた街。ただ1992年から1996年に起きたサラエボ包囲の紛争によりサラエボの人と街は傷つき、サラエボを離れた人も多くいたそうです。

歌詞から(意訳)

神さまは言った、ここから離れないで

Bog je reko ovdje stoj

ここで年を重ねる必要がある

ovdje moraš ostariti

わたしと一緒に 明日

sa mnom sutra

「ostariti」は「grow old」(年を重ねる)という意味で、「sutra」が「明日」なので、「明日を重ねて年を取る」という意味なのだろうか?

昨日聞いた『 クック諸島の「幸せの鳥」』で「mata(目)」について調べましたが、バンド名の「Hari mata hari」はWikipediaによれば

偶然にも、「hari mata hari 」はマレー語で「太陽の日、または日曜日」
Coincidentally, hari mata hari is Malay for 'day of the sun, or Sunday'.

Wikipedia:Hari Mata Hari

「mata hari」は「hari/日」の「mata/目」で太陽の意味。

バンド名の「hari」はボーカルの名前「Hajrudin "Hari" Varešanović」から取ったと思われます。


(Wikipeida)

(Wiktionary)

(その他)