エチオピアのアカペラ「What is the matter?」- アフリカの音楽と言語(52)

今回はエチオピアの「Negeru Endet New」

意味は「What is the matter?」

「ボイパ」演奏のアカペラグループ「Merewa Choir」が歌います。

Negeru Endet New(ነገሩ እንዴት ነው)

「Merewa Choir」は、音楽学校の先生や学生、いろんなジャンルのプロのミュージシャンが4年前に集まって結成された11人のグループ。

1950年にエチオピア皇帝ハイレ・セラシエ1世によって設立されたアディスアベバ大学にある「Yared Music School」のインストラクターや生徒もいるようです。

セラシエ1世については以前の記事「レゲエ魂、ジャマイカからエチオピアへ」でレゲエとの関連に触れましたが、今回は「Yared Music School」の「Yared」が気になりました。

というのも、歌手「Yared Negu」の歌「Yagute」を聞いていましたし、前回の記事「エチオピアの夫婦」でもコラボで歌っています。

「Yared」とは

エチオピアには6世紀にエチオピア正教会の典礼聖歌の土台を気付いて「音楽の父」とよばれる「Saint Yared」がいるそうです。

さらに「Yared」は旧約聖書に出てくる「ヤレド」のこと、962歳まで生きたという。旧約聖書で2番目に長生きした人らしいから、現在では長寿の願いを込めて名づけられるのだろうか？

エチオピアではコーラス音楽は教会音楽だと考えられ、それほどポピュラーではないけれども、この歌は受け入れられたようです。

元歌は「エチオピアの恋人」と呼ばれた「Kuku Sebsebe」のラブソング。

(参考)
Merewa Choir: An emerging musical ensemble of young Ethiopian (Semonegna)
L'Éthiopie à l'heure de la chorale a cappella avec le Merewa Choir (Djolo)
Here is the very first Ethiopian A cappella Song - Negeru Endet New (ShegerBuzz)
グラマラスなエチオピア歌謡 クク・サブシベ：after you：So-netブログ

エチオピアでは独自色の強いエチオピア正教会が4世紀に始まりましたが、それ以外のサハラ以南の国では植民地支配の影響によってキリスト教が広まったようです。

そこで「God」関連のケニアとナイジェリアのPOPソングをピックアップ！！

ちなみに各国の宗教の割合(Wikipedia:Religion in Africa)

Mungu Pekee

Osinachi

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