「約束の地」の「Only in America」

ブルックス&ダンの「Only in America」

共和党のジョージ・W・ブッシュと民主党のバラク・オバマが、大統領選挙のキャンペーンで使用したカントリーソング。

保守・リベラルに関係なく受ける内容?

そうであるならば、アメリカのアメリカたる所以が聞けるかもしれない。

アメリカだけ
Only in America

ビックな夢を見れるところ
Where we dream as big as we want to

みんなにチャンスがある
We all get a chance

Only In America

歌手 Brooks & Dunn
発売 2001年

歌(Wikipedia) Only in America (Brooks & Dunn song)

子供の顔に映るのは

「約束の地」の約束

the promise of the Promised Land

ここで、若きアメリカの時代に遡ってみたい。

そこでは「約束の地(Promised Land)」への賛美の言葉に出会う。

1814年の「The Star-Spangled Banner」(星条旗)では

the land of the free

1814年作詞、1931年国歌採用
詞:Francis Scott Key
Wiki

1831年「My Country, 'Tis of Thee (America)」では

sweet land of liberty

land of the noble free

1831年作詞、「星条旗」前の事実上国歌
Samuel Francis Smith
Wiki

ヨーロッパからアメリカに渡った人たちは「自分の土地」を手にした喜びを歌った。

現在では、ダウンタウンの集合住宅ではなく、郊外の「land(土地)」付き一軒家に住むことに相当するかもしれない。

しかし、ブルックス&ダンの「Only in America」では

名誉と財産を夢見た子供たちが

家賃の支払いを助ける
One kid helps pay the rent
刑務所行きで終わるかもしれない
One could end up going to prison
大統領になるかもしれない
One just might be president

チャンスは平等だが、結果として格差は生じる。

「約束の地」の約束とは「チャンス」のことのようです。

格差について、社会主義派フォークシンガー「ウディ・ガスリー」は

1945年の「This Land Is Your Land」で

共有または公共意識の大切さを歌っていました。

this land was made for you and me.

This Land Is Your Land

歌手 Woody Guthrie
発売 1945年

歌(Wikipedia) This Land Is Your Land

「約束の地」アメリカの姿勢を推察してみると、国(税金)よりも宗教(個人の信仰とコミュニティ)によって対応しようとする保守的な方が、「神に祝福された(God bless America)」のアメリカたる所以なのかもしれない。