アメリカは「God bless」か「Godlesss」か?

「第2の国歌」と慕われる「God Bless America」は1918年に制作されましたが、当時は広まらなかった。

1938年にリバイバル版を発売したところ、1940年のルーズベルト大統領の公式キャンペーンソングにも採用されたそうです。

自由の地へ忠誠を誓おう
Let us swear allegiance to a land that's free.

公正な地へ感謝を捧げよう
Let us all be grateful for a land so fair

God Bless America

作詞作曲 Irving Berlin(アーヴィング・バーリン)
発売 1918年, 1938年 (revised)

ジャッキー・エヴァンコが独立記念日のTV番組で歌う(2016年7月4日)

歌詞翻訳サイト LyricsTranslate
歌(Wikipedia) God Bless America (ゴッド・ブレス・アメリカ)

第2次大戦後「Greatアメリカ」の時代到来!!

1945年から1970年代初頭まで「アメリカはGreat Worldだった」とアンガス・ディートンは話す。高卒の人も豊かな暮らしができた素晴らしき日々だった!!(6:48~)

なぜ「絶望死」はアメリカの危険信号か
Why ‘Deaths of Despair’ May Be a Warning Sign for America
チャンネル:Wall Street Journal
公開:2018年2月27日に

レーガン大統領が「Make America Great Again」キャンペーンの最中の1984年もまだ「God Bless U.S.A」

I'm proud to be an American,

Where at least I know I'm free.

God Bless the U.S.A.

歌手 Lee Greenwood
発売 1984年

ヤンキースタジアムで歌う

歌(Wikipedia) God Bless the U.S.A.

ところが2000年に入る頃から、中年白人層の「Deaths of Despair(絶望の自殺)」が増加する。アフリカ系アメリカ人は比率が増加していないし白人層よりかなり低い。ヨーロッパ(イギリス・ドイツ・フランス)は減少している。

さらにアメリカの中年白人で特に高卒の場合、大卒の2倍になっているとう調査結果が出ているようです。

統計によれば経済危機(リーマンショック)の影響というより、「Spiritial Crisis(宗教心の危機)」、「Spiritial community(宗教コニュニティー)の危機」の可能性もありそうだということです。

「God bless」なのか「Godless(神の消えた)」なのか?

ラッパーソング「God bless Amerika」では

God bless Amerika

これはとてもGodlessなアメリカだ

This so godless Amerika

明日が約束されていない

I heard tomorrow ain't promised today

動画「Why ‘Deaths of Despair’ ~」(0:22~)では、

「大勢の人にとって、アメリカンドリームの実現は消えつつある」

と警告されています。

雇用状態や技術発展による産業の変化など似た環境にあるヨーロッパの人たちはアメリカの中年白人層と違って「Deaths of Despair(絶望の自殺)」が減少しているのは何故か?アンガス・ディートン夫妻は次に調査したいと思っているようです。

社会保障よりは「自己責任&宗教コニュニティー」のアメリカ、税金による社会保障があるヨーロッパ。

またアメリカは大卒学歴社会で高卒が厳しい社会のようですが、ドイツは学歴差別がほとんどないようです。(【日本人とドイツ人は全く似ていなかった!】ドイツ人に ... - 潤pの、)

そしてアメリカは依然「God bless」、イギリス・フランス・ドイツなどは「Godless」社会へ。

Godを信じる人
アメリカ 89% 2016
イギリス 37% 2010
フランス 27% 2010
ドイツ 44% 2010

(参考)
アメリカ:Most Americans Still Believe in God - Gallup
欧州:Eurobarometer:2010年統計 Religion in Europe)

God Bless Amerika

歌手 Lil Wayne(リル・ウェイン)
発売 2013年

歌詞翻訳サイト LyricsTranslate