今回はイタリアの歌「Occidentali's Karma」(西洋人のカルマ)のつづき。
歌詞の単語・フレーズから別の歌をピックアップ!!
(フレーズ)
グランドフィナーレからの物語
storie dal gran finale; |
意味が変ですが「dal」を直訳してみました。
「dal(da il)」の意味は「from the ~ / since」(~から)
イタリア語 | storie dal gran finale |
---|---|
スペイン語 | historias de la gran final |
ポルトガル語 | histórias do grand finale |
意味 | stories from the grand finale |
グランドフィナーレは公演などで最後に一番盛り上がる場面ですから、直訳の「グランドフィナーレからの物語」は意味的におかしいのですが、あえてこのように訳すことで、前段の歌詞と連携してみました。(翻訳サイトの各国語訳を見ると「グランドフィナーレの物語」的な訳になっています)
フレーズの前後を「グランドフィナーレ(ハッピーエンド)から始まる物語を、探す(cercasi)、望んでいる(sperasi)」という意味にすると、過程を経ずにいきなり結果を求める姿勢になり、
「gabbia 2 × 3 」は「2 × 3 (m) の檻(おり)」つまり「小部屋」 「internettologi」は「studioso di Internet」で「インターネット学者」 |
自室インターネット学者である私たちは、答えをいきなりネットで簡単にゲットできるようになっていて、まさに「フィナーレ(答え)から始まる」ネット社会の行動を連想したわけです。
知性・思考力は時代遅れ、簡単な答え、無駄なジレンマ L'intelligenza è démodé, risposte facili, dilemmi inutili. |
(参考)
英辞郎 on the WEB:アルク:grand finale
Wiktionary:dal/internettologo
Wikipedia:スペイン語/ポルトガル語/イタリア語の文法
「イタリア+グランドフィナーレ」ということでオペラの曲をピックアップしました。
年 | オペラ | 曲名 | 作曲 |
---|---|---|---|
1829 | ウィリアム・テル | ウィリアム・テル序曲(William Tell Overture Finale) | ロッシーニ |
1926 | トゥーランドット | 誰も寝てはならぬ(Nessun dorma) | プッチーニ |
「オペラ」(opera)はイタリア語で「work」(仕事/作品)の意味。
歌劇の「オペラ」は「opera musicale」(音楽作品)の省略で、始まりはルネサンス時代に復興した歌う古代ギリシャ演劇のようです。
(参考)
Wiktionary:opera
Wikipedia:オペラ/グランド・オペラ
オペラのことを知りたい方は、
クラシック音楽「名曲」の解説と名盤. オペラあらすじ一覧(目次)
ウィリアム・テル序曲(William Tell Overture Finale)
曲 | ウィリアム・テル序曲 |
オペラ | ウィリアム・テル (オペラ) |
作曲 | ロッシーニ |
作曲年 | 1829年 |
演奏 | Milwaukee Symphony Orchestra |
公開 | 2011年10月25日 |
誰も寝てはならぬ(Nessun dorma)
曲 | 誰も寝てはならぬ(Nessun dorma) |
オペラ | トゥーランドット(Turandot) |
作曲 | プッチーニ |
初演 | 1926年 |
歌手 | Il Volo |
公開 | 2016年8月12日 |
Turandot: Finale
演奏 | The Metropolitan Opera |
公開 | 2011年2月22日 |
Occidentali's Karma
歌手 | Francesco Gabbani |
公開 | 2017年2月9日 |
歌詞翻訳サイト | LyricsTranslate |