踊るサルと永遠の今 - ロマンス語の歌と言語(166)

イタリアの歌「Occidentali's Karma」(西洋人のカルマ)のまとめ。


「踊るサルと永遠の今」について

Web依存症に注意

Webの力で、みんな知ったかぶりな物知り博士
Tutti tuttologi col web,

(Webは)人にコカイン
coca dei popoli,

(Webは)貧しさにアヘン
oppio dei poveri.

(参考-Wiktionary:tuttologo)

人は倒れるが、サルは再起する

生活が乱れると
Quando la vita si distrae,

人は倒れるが
cadono gli uomini.

サルは立ち上がる
la scimmia si rialza.

記事「Noi, scimmie attratte dal potere」の「Francesco Gabbani」のコメントから推測すると、

「ヒトは踊る動物」という考えが「ありのまま(essere)」で

「ヒトは他の動物より上等な生き物」という考えが「であるべき(dover essere)」か?

ありのままか、…であるべきか
Essere o dover essere –

悩ましい問題
il dubbio amletico

新石器時代の人類のように現代人にとっても
contemporaneo come l'uomo del Neolitico

「神は死んだ」で有名なニーチェの本「ツァラトゥストラはこう語った」に次のようなフレーズがあるそうです。(参考:Thus Spoke Zarathustra-Wikiquote,Google翻訳)

日本語 踊る神だけ信じられるだろう
ドイツ語 Ich würde nur an einen Gott glauben, der zu tanzen verstünde.
イタリア語 Potrei credere solo a un Dio che sapesse danzare
スペイン語 Solo creería en un dios que sabía bailar.
ポルトガル語 Eu só acreditaria em um deus que soubesse dançar.
英語 I would only believe in a god who could dance.

踊る神とは?

裸のサルが踊っている

la scimmia nuda balla

このフレーズは、上記のニーチェの言葉「dance/踊る」とイギリスの動物学者デズモンド・モリスが1967年に書いた本「la scimmia nuda」(The naked ape/裸のサル)を組合せたのか?

つまり、進化の過程で裸になったサル(ヒト)の「そのまま(essere)」に神性があるという意味を込めたのだろうか?

さらに「essere/そのまま・ありのまま」は「今」につながり、ニーチェの概念に「永遠の今(ewiges Jetzt)」が、「西洋人のカルマ」を歌う「Francesco Gabbani」にも「永遠の今(Eternamente Ora)」がある。

「Eternamente Ora」by Francesco Gabbani

やさしさと穏やかさを感じる音楽と映像!!

穏やかな老夫婦が、おしゃれをして…そして幸せに「ダンス」して…

タイトル 意味 歌手 国・地域
Eternamente Ora Eternally Now/永遠の今 Francesco Gabbani イタリア

Eternamente Ora

歌手 Francesco Gabbani
公開 2016年5月6日

歌詞翻訳サイト LyricsTranslate

Occidentali's Karma

歌手 Francesco Gabbani
公開 2017年2月9日

歌詞翻訳サイト LyricsTranslate

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