イタリア「平和主義歌人」の"歌は夜の星"と日本の「古今和歌集」- ロマンス語の歌と言語(181)

イタリアの歌人「Jovanotti」

1980年代にイオロギーや政治と関係ない若者のアイコンとなり、その後U2のボノと一緒に発展から取り残された国の援助などをする「平和主義者(イタリア語:pacifista)」としても活動するようになったようです。

歌は「Le Canzoni/The Songs/歌」

Le Canzoni

歌手 Jovanotti
公開 2018年1月29日

歌詞翻訳サイト LyricsTranslate

「Jovanotti」は、歌詞も思想・宗教・政治が反映するように変わってきたようです。この歌は婉曲的な表現が多くて上手く理解できていませんが、「歌は夜の星」であると歌っています。

「平和主義者(pacifista)」として「歌も男女や平和の希望」と解釈できるかもしれません。

歌は美しい必要はない
La canzoni non devono essere belle
夜を照らす星であればいい
Devono essere stelle illuminare la notte
人々を躍らせてくれればいい
Far ballare la gente

日本の歌人「紀貫之」が執筆した「古今和歌集」の「冒頭文」には

やまとうたは、

人の心を種として、万(よろづ)の言の葉とぞなれりける

世の中にある人、ことわざ繁(しげ)きものなれば、

心に思ふ事を、見るもの聞くものにつけて、言ひ出せるなり

花に鳴く鶯(うぐいす)、水に住む蛙の声を聞けば、

生きとし生きるもの、いづれか歌をよまざりける

力をも入れずして天地を動かし、

目に見えぬ鬼神をもあはれと思はせ、

男女のなかをもやはらげ、

猛き武士(もののふ)の心をも慰(なぐさ)むるは、

歌なり・・・