2人の熱い一夜を歌ったデュエットソングを2曲!!
コロンビアは「Esta Noche(今夜)」、ドイツは「Warum hast du nicht nein gesagt(なんでNoと言わなかった)」
(コロンビア)
君の唇にもう少し近づかせて
Déjame acércame a tus labios un poco…
今夜は吐息と共に過ぎる
Esta noche se me pasará con un suspiro(ドイツ)
君の唇がそれ以上を求めさせる
deine Lippen machen süchtig nach mehr…
私たちは情熱的に燃えた
Wir brannten so voll Leidenschaft
キスから始まる熱い一夜
以前にカトリック社会とサッカーのマリーシアの関係を考えましたが、コロンビアの歌詞から、もしかしてマリーシアとはこういうことを言うのかと思ったフレーズがありました。
君の心の中に、いとも簡単に
en tu corazón bien fácil僕が消えてゆく
Yo pueda perdermeそして神様に祈る、どうか見つけないでください
Y le ruego a Dios que por favor nunca me encuentren
婚前交渉が許されない敬虔なカトリック社会を前提として、「君の心の中に、いとも簡単に僕が消えてゆく」が性行為を意味していると仮定したら、「神様、見つけないで」という考え方が、もしかしてマリーシアなのかと思ったりした。
つまりルール(神の意志)には反しているけど、審判(神様)には見逃してもらう、または審判(神様)に見つからないプレーをサッカーではマリーシアと呼んでいると思いますが、この歌詞にも似た印象を受けます。
一方のドイツの歌詞ですが、
「反省力」に驚きます。
君はすべきでなかった
Du solltest nicht私はすべきでなかった
ich sollte nicht
「すべきでなかった」がなんと10回も出てきました。「反省」は「なぜ/Warum」から始まりますので、「論理的思考」が必要になります。この歌詞はコロンビアの歌「Esta Noche」に比べて情事色が強いですが、合理的と言われるドイツ人の特徴が現れていて面白い。
しかもシュラガーソングの大御所の2人のデュエットで、視聴回数ももうすぐ億を超えそうな程人気です(シュラガーソングとしての視聴回数では群を抜いていると思う)。「反省」的な歌詞もドイツ人に受けているのだろうか?
ドイツ人の反省力の凄さは、ルターで言えばカトリックへの「反省」からのプロテスタント、つまりマリーシアに対する「反省」から聖書主義への変更や、科学の進歩に伴い神様物語への「反省」からのニーチェの"神は死んだ"説や、資本主義に対する「反省」からのマルクスの共産主義などが思い浮かびます。
私はすべきでなかった、君はすべきでなかった
Ich sollte nicht, du solltest nichtそしてまだ私たち2人は密かにここに居る
Und doch liegen wir beide heimlich hier
Esta Noche
歌手 | Mike Bahía & Greeicy |
公開 | 2018年11月29日 |
歌詞翻訳サイト | LyricsTranslate |
Warum hast du nicht nein gesagt
歌手 | Roland Kaiser & Maite Kelly |
公開 | 2014年9月17日 |
歌詞翻訳サイト | LyricsTranslate |
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