先日たまたまテレビ(放送大学)で心理学者ロジャースのカウンセリング3原則を見ました。
1.自己一致
2.共感的理解
3.無条件の肯定
カウンセラーが「無条件に相手を受け入れる」ことでクライエントの心理的な苦しみが軽くなることがある。この無条件にハッとさせられた。
心理的苦悩の軽減・解決について「対象」「条件の有無」「方法」を分類してみました。
対象 | 条件 | 方法 | |
---|---|---|---|
今 | 全ての苦悩 | 無 | |
有 | 自己解決的宗教・他者祈願的宗教 | ||
一部の苦悩 | 無 | 心理学のカウンセリング原則 | |
有 | 他者祈願的宗教・他者祈願的宗教 | ||
未来 | 全ての苦悩 | 無 | |
有 | 信者救済的宗教 |
(あくまで現時点での大雑把な個人的見解に基づいた表)
宗教は基本的に条件有り、条件があるからこそ団体の存在が成り立つと思われます。条件がなくなったら宗教はなくなるのではないか?
心理カウンセリングは、現在の特定の苦悩を「無条件に相手を受け入れる」方法で対処する。ロジャースの原則「無条件の肯定」と「条件のある宗教」との違いに興味が出てきた。
さらに「歌」ですが、
ドイツのPOPソング「Ich versprech Dir nichts und geb Dir alles」
訳すと「私は何も約束はしないで全てをあなたに与える」
Ich versprech Dir nichts und geb Dir alles
歌手 : Wolkenfrei (Wikipedi) 公開 : 2014年6月12日
歌詞(LyricsTranslate)より
Ja du weißt, ich versprech dir nichts und geb' dir alles, alles, alles Yes you know, I don't promise you anything and give you everything
「あなたは知っている、私は何も約束はしないで全てをあなたに与える」
この歌詞の後に「Himmel(天国)」が出てくる。宗教的には「全てを与えると約束する」のが「God・神・仏」、一方この歌詞では「約束せずに全てを与える」存在を理想とする気持ちに"なるほど"と思った。
では「条件のない約束」はないのか?条件がなかったら「約束」ではなく「必然(自然、ありのまま、そのまま)」ということだと思えます。
そのままの君でいて
歌手 : 岡本真夜 発売 : 1997年1月16日
参考リンク
カール・ロジャーズ
来談者中心療法
コミュニケーションに役立つ!心理カウンセリングの3つの原則 | キッズメンタルねっと