タミル語のヒップホップ「Vaadi Pulla Vaadi」
意味は「こっちに来て」
ヒップホップ・デュオ「Hiphop Tamizha」の一人「Adhi」が監督を務めた、自伝的映画のサウンドトラック。
映像のストーリーからは、主人公のヒップホップ歌手の恋人がお見合いをして他の男性と結婚しなければならなくなった内容のようです。
Vaadi Pulla Vaadi
歌手 | Hiphop Tamizha |
映画 | Meesaya Murukku (Wikipedia) |
公開 | 2017年8月25日(MV) |
歌詞翻訳サイト | Tolly Meaning |
タミル文字 | tamilpaa.com |
歌詞の翻訳では「Jaathi(ジャーティ)によって引き離される」というフレーズがあります。
ジャーティは古来からインドの根幹的な社会システムですが、「ヒンドゥー教 ー インドの聖と俗(森本達雄著)」を参考に解釈してみました。
内容 | 集団 | |
---|---|---|
1 | ヴァルナ(色・肌色)の分化 | アーリア人(白)が先住民(黒)の住居エリアに進出 |
2 | 職能で社会階級化(ヴァルナの変化) | バラモン(祭司)・クシャトリヤ(武人)・ヴァイシャ・シュードラ・アウトカースト |
3 | 職能集団の分化 | ジャーティ(数千あるともいわれる) |
最初は、肌の白いアーリア人(バラタ族など)が、肌の黒い先住民が住むパンジャブ地方に進出、次第に祭司、武人、商業・手工業・農業者、奴隷などの職業で階級化を進め、人口と職業の増加に伴って職能集団(ジャーティ)も増えていったということか?!
現在、憲法によって「カースト(ヴァルナとジャーティ)による差別は禁止」。「カーストの廃止」ではなく「カースト」は存在し「差別を禁止」?!
ヒンディーの人々は必ずジャーティに所属していて、ジャーティが生活共同体のような感じらしい。結婚・飲食は同じジャーティ内でしか許されないという厳しい掟もあり、それが歌詞の
「Jaathi(ジャーティ)によって引き離される」
につながってくると思われます。
次の歌は、親による見合いではなく恋愛結婚のテルグ語映画ソング「Arere yekkada」
意味は「どこに?」
ఎక్కడ (Ekkada) : Where (Telugu/Common Phrases - Wikibooks)
Arere Yekkada
歌手 | Naresh Iyer & Manisha Eerabathini |
映画 | Nenu Local (Wikipedia) |
公開 | 2017年4月26日(MV) |
歌詞翻訳サイト | Love4Telugu |