今回はセルビアの「Trideset」(30)
30歳になりたくないという女性の気持ちを歌っているようです。
日本では女性誌がアラサーという言葉を作り、今では一般的になりました。
日本でもセルビアでも30歳(前後)が女性の節目?
そしてタイでも…
タイの恋愛コメディー映画「30+ โสด On Sale」のサウンドトラックをピックアップ!!映画タイトルを日本語訳すると「30歳過ぎ 独身 On Sale」か?!
เอิ้ว (Ost.30+โสด ON SALE) |
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歌手 : Lipta (ลิปตา-Wikipedia) |
公開 : 2011年 |
「Trideset」の歌詞から
彼女は30歳になるのが不安
彼女は30歳になりたくない
Ona se boji da ima trideset
ona ne želi da ima trideset…
君は30歳になるのが不安
君は30歳になりたくない
Ti se bojiš da imaš trideset
ti ne želiš da imaš trideset
なぜか前半は「彼女(Ona)」で、後半になると「君(Ti)」になります。
歌詞の続きは
彼女は知らない、神から与えられているものを
永遠に若くいるためにne zna da je Bog nekima dao dar
da budu mladi zauvek…
君は知らない、神から与えられているものを
永遠に若くいるためにne znaš da je Bog nekima dao dar
da budu mladi zauvek
大文字で始まる「Bog」は「聖書のGod」のことで、小文字の「bog」になると「多神教の神」になるようです。
スラブ神話の神の名前にも「bog」が付いています。
Dajbog | ダジボーグ | 太陽神、 |
Belobog | ベロボーグ | 白い神 |
Chernobog | チェルノボーグ | 黒い神 |
「bog」のスラブ祖語は「*bogъ」で、意味は
「fortune」から「dispenser(分け与える者) of fortune」へ、
「dispenser(分け与える者) of fortune」から「god」へ変わったそうです。
さらにイラン語の「*bogъ」からの借用で、印欧祖語「*bʰagás」にまで遡るという説もあるようです。
「*bʰagás」の意味
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destiny | 運命 |
dispenser/god | 分け与える神 |
サンスクリット語では「bhága:भग」となり、その派生語に「Bhagavan(バガバン)」があります。この「Bhagavan(バガバン)」は、クリシュナなどヴィシュヌ神の化身(アヴァターラ)の尊称として用いられたり、仏教の場合はゴータマの尊称「薄伽梵(ばがぼん)、意訳で世尊」として日本にも伝わっているようです。
(参考:薄伽梵(ばがぼん)とは - 薄伽梵の読み方・世界宗教用語 Weblio辞書)
Trideset
歌手 | Ničim izazvan |
公開 | 2014年3月9日 |
歌詞翻訳サイト | LyricsTranslate |
歌詞に戻って「永遠の若さをを保つもの(dar da budu mladi zauvek)」
おそらく「心」かな?!
あわせてロッド・スチュアートの「Forever Young」を聞いてみた。
Forever Young |
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歌手:ロッド・スチュアート |
発売:1988年 |
LyricsTranslate |
歌詞に
放浪しようとする君が、「good fortune」に恵まれ、「Lord(神:God)」の導きで、王子か放浪者と天国への階段を築くかもしれない。
のような内容があります。
「放浪者/さすらい人」の英語は「vagabond」
話が変わり天才バカボンのバカボンの由来ですが、
トリビアの泉ではゴータマの尊称「薄伽梵(ばがぼん)」
作者の赤塚さん自身のコメントでは「馬鹿なボンボン、バガボンド=放浪者」
週刊少年マガジンでの連載第1回では「バカなボンボン」のようです。
初めて知りましたが、バカボンのパパの名言!!
わしは バカボンのパパなのだ
この世は むずかしいのだ
わしの思うようにはならないのだ
でも わしは大丈夫なのだ
わしはいつでもわしなので 大丈夫なのだ
これでいいのだと言っているから 大丈夫なのだ
あなたも あなたで それでいいのだ
それでいいのだ
それでいいのだ
わしはリタイヤしたのだ
全ての心配から リタイヤしたのだ
だからわしは 疲れないのだ
どうだ これでいいのだ
これでいいのだ
やっぱりこれでいいのだ