サッカー日本代表「戦術」から「芸術」へ - 日本の歌と言葉(9)

欧州は、ディフェンス有利のルール運用によって、ディフェンス優先の戦術を駆使していると考えていますが、

なぜか?

戦争の歴史から見ると、欧州は相当な回数と年月を戦争に費やしてきたと思われます。そのため城郭都市が発展してきたのでしょう。

現代は過去に比べて平和であることを統計的に述べている「War and Peace - Our World in Data」というサイトでは、1500年から2000年まで欧州各国が国際戦争(International War)に関わった年を赤く塗った図画ありますが、フランス・ドイツ・イタリア・スペイン・イギリスの欄を見ると、イギリス・フランス・スペインは真っ赤、ドイツ・イタリアも半分くらい赤い。(参考:Years in which European countries took part in an international war, 1500-2000)

まさに「他国とのいくさの戦略・戦術」が国や都市の人たちの生存にかかわってきます。したがって街を壁で囲んで防御を鉄壁にします。

城塞都市を作らざるをえない地政学的状況にあった欧州で、サッカーにおいてもディフェンス有利のルール運用でディフェンス優先の戦術を重視するのは、当然の流れなのかもしれない。

一方、日本の戦争の歴史を振り返ると、他国との戦争は少ない。しかも攻撃的になったときは自滅、守るときは神風、「他国とのいくさの戦略・戦術」とはほぼ無縁に近い印象になる。

この歴史的な「他国とのいくさの戦略・戦術」の重さ(重要度)が、欧州と日本では比較にならない。この歴史が仮に「サッカーの戦略・戦術」に影響を与えているとすれば、やはり「戦術」で勝つことは困難であると思える。

サッカー日本代表の強化策としては、

1.欧州の戦術を研究し、あこがれる戦術についてはマネしてマスターする

これだけでは相手を超えられないが、相手を知ることは勝負事では大事だと言われるので、徹底的に研究・マスターして、なおかつ保存する戦術も出てくるかもしれない。

唐の時代の文化が、現代の中国より日本に残っていると言われるように、たとえ欧州で失われる戦術があっても日本人があこがれれば日本に残す人が現れるかもしれない。それがまた世界でJリーグだけに残っているとなれば、Jリーグの魅力につながる可能性も考えられます。

2.日本独特の戦術

「他国とのいくさの戦略・戦術」ではない「戦術」とは?

「他国と一緒に作る美術・芸術」の「想像力・創造力」か?

「戦術」に対する重要性の違いを歴史的観点からかなり大雑把にみたので、あまりにも突飛すぎるけど…

両チームの選手が各アーチストとして「色とりどりの」パフォーマンスをしながら共同芸術として表現する、

「戦術」から「芸術」へ

「おれ色に染める」チームよりも「色とりどりの」チームの方が個人的には「日本らしい」ように思えます。

歌は「ゆず」の「イロトリドリ」

イロトリドリ

歌手 ゆず
配信 2013年1月30日