タミル語映画ソング「Iraiva Iraiva」
映画は主人公の「ラクシュミー」が全国ジュニアダンス大会(Pride of India Jr.)で優勝を目指すストーリー。
MVは決勝のパフォーマンス。観客席で指揮者のように振る舞っているのは「ラクシュミー」のダンスの先生のようです。
なぜダンスで指揮?と思ったら、決勝の前日に「ラクシュミー」が交通事故で耳が聞こえなくなってしまったために、曲と振付を合わせる指揮をしたらしい。
嫌がらせや、ハンディキャップを乗り越えて、「ラクシュミー」が会場と一体となって踊る展開に感動!!
リングに乗ったダンスポーズ(MVの最初の静止画像、さらに最後のダンスポーズ)は、ダンス王シヴァのレリーフで使われる決めポーズのようです。
10世紀のシヴァのブロンズ像 | ダンス王(Nataraja) |
Los Angeles County Museum of Art [Public domain] Vassil [Public domain], from Wikimedia Commons | Jean-Pierre Dalbéra from Paris, France [CC BY 2.0], via Wikimedia Commons |
Iraiva Iraiva
歌手 | Sam C.S. |
映画 | Lakshmi |
公開 | 2018年9月14日(MV) |
タイトルの「Iraiva Iraiva」の意味は、「神様、神様」
ダンス大会の映画なので、神様はダンス王「シヴァ」だと思う。
意訳すれば「お願い、ダンスの神様シヴァ」かもしれない。
「Iraiva」の意味を調べていたら、語源について興味をそそる仮説があった。
「IRAI (இறை )」はマスター、王、神などの立場が上の人や、高さ、頭などの意味で、簡潔に言えば"えらい"感じがします。そして語源の流れが
ERU (ஏறு) —-> ERAI (ஏறை) —-> IRAI (இறை )
「ERU」(意味:上る)から「ERAI」、そして「IRAI」
「Iraiva」は"えらい(ERAI)"から?!
参考
(Wikipedia)
(Witionary)
「シヴァ」と「ラクシュミー」について、これまでのまとめ。
シヴァ | ラクシュミー | |
リグ・ヴェーダ | (形容辞)"吉祥な" | "吉祥な宝/auspicious fortune" |
その後 | ダンス王 | ヴィシュヌの妻 |
日本伝来 | 大黒天 | 吉祥天 |
「リグ・ヴェーダ」(知識の讃歌)は古代インドで最も古い聖典
(関連記事)
(Wikipedia)