アメリカ、カントリー「Chattahoochee」とブルース「Hoochie Coochie Man」

昨年10月20日の記事で聞いたカントリーソング「Remember When」をきっかけに、「Make America Great Again」探しをしてきて、前回「アメリカの…にライバルはいない!!」で

アメリカは自国を歌うのが「Great」好き!!

にたどり着きました。

Remember When
歌手 : Alan Jackson
発売 : 2003年

歌っている「Alan Jackson」は高校時代の「Sweetheart」である「Denise Jackson」と結婚しましたが、一時期「Alan」の浮気で夫婦関係がこじれたことがあったようです。

「Remember When」では、つまづいた関係を克服(「Make 夫婦関係 Great Again」)したことも歌い、2人の絆の思い出のシーンを映し出しながら、奥さん(だと思う)とダンスしているようです。

「Alan Jackson」はジョージア州のニューナン生まれのニューナン育ち。

近くには「Chattahoochee(チャタフーチー川)」が流れ、その川が青春の舞台だったようで、ノリのいいアップビートなカントリーソング「Chattahoochee(チャタフーチー川)」を作ったところ、アメリカのカントリーに住む若者に共通した青春の過ごし方ということもあってか、本人の予想を超えたヒット曲になったそうです。

ジョージア州 チャタフーチー川
Georgia in United States Chattahoochee watershed
By TUBS [CC BY-SA 3.0 ],
from Wikimedia Commons
By Pfly [CC BY-SA 2.5 ],
from Wikimedia Commons

ニューナンの場所は、チャタフーチー川とアトランタの中間。

「Chattahoochee(チャタフーチー川)」という名前は、アメリカンインディアン「マスコギ語族」の言葉で、意味は「ペイントされた岩(rocks-marked)」、カラフルな花崗岩が見られる川のようです。

Chattahoochee

歌手 Alan Jackson
発売 1993年

歌詞翻訳サイト LyricsTranslate

「Chattahoochee(チャタフーチー川)」での青春は、

It gets hotter than a hoochie coochie

「hoochie coochie」より熱いぜ!!

この「hoochie coochie」ってなんだ?

ベリーダンスのようなセクシーダンスを指す言葉らしい。

1893年のシカゴ万国博覧会で披露されアメリカで人気になったようです。

シカゴ万国博覧会でのベリーダンス 現在のベリーダンス
Sami Yaffa - Sound Tracker(2018年公開)

「Hoochie Coochie Man」と言う場合は、「hoochie coochie」のショーを見る男のことや、そのショーを経営している男のことも指していたようですが、女性にモテモテの男という意味でも使うようです。

(参考:Hoochie coochie)

1954年のブルースのヒット曲に「Hoochie Coochie Man」がありました。

歌詞の内容を要約してみると

ジプシーの女性が母に予言した

生まれてくる男の子は

女性を飛んで躍らせる

モテモテの「Hoochie Coochie Man」になる

歌手の「Muddy Waters」は、女性のファンも多かったようです。

Hoochie Coochie Man (Live)

歌手 Muddy Waters
発売 1954年

歌詞翻訳サイト LyricsTranslate
歌(Wikipedia) Hoochie Coochie Man

「Hoochie Coochie Man」になれたのも、お守り?を手に入れたから

I got a black cat bone
I got a mojo too
I got the Johnny Conkeroo

「black cat bone/mojo/Johnny Conkeroo」がアフリカンアメリカンの伝統的な民間信仰で用いられるお守りのようなもののようです。

西アフリカの民間信仰「ブードゥー教」が、

信仰地域
ベナン、トーゴ、ガーナ、ナイジェリア
Gbe languages
By Mark Dingemanse
[CC BY 2.0 or CC BY 2.5 ],
via Wikimedia Commons

カリブやアメリカ大陸に連れてこられた奴隷の子孫たちによって、キリスト教と習合しながら信仰されているようです。

国・地域 名称
ハイチ Vodou
ドミニカ Vudú
キューバ Vodú
ブラジル Vodum
プエルトリコ Vudú(Sanse)
ルイジアナ Voodoo

アメリカのフレンチ・カトリック系のルイジアナでは「Voodoo」ですが、「Hoochie Coochie Man」の歌に出てくるのは、主に南部のプロテスタントが信仰する「Hoodoo」のお守りのようです。

「Hoodoo」ですが、聖書はお守り、モーゼは魔法使いとして考えて、教義・宗教というより現世のご利益祈願としてキリスト教を取り入れているような感じでしょうか?

特にエジプトで奴隷状態にあったユダヤ人を救いだした伝説のモーゼは、奴隷としてアメリカに連れてこられたアフリカンアメリカンの人たちの希望の魔法使いになったのかもしれません。

歌詞で「7/seven」が繰り返されラッキー7という意味合いで使われているようですが、この「7/seven」がラッキーなのはキリスト教に由来するものなのだろうか?分かりませんでした。

(参考:Wikipedia)
Hoodoo (folk magic)
Louisiana Voodoo
ブードゥー教
モーセ