ガーナの「CCTV」
意味は「監視カメラ」
歌うのは「King Promise」、そしてコメント欄で多くの人から「King of Chorus」と呼ばれる「Mugeez」、さらに前回(ガーナのラップ「ほめて!」)で聞いた「Sarkodie」、彼もコメント欄で「King」と呼ばれていました。
つまり、"King"たちが「監視カメラ」について歌っている?!
CCTV
歌手 | King Promise ft. Mugeez & Sarkodie |
公開 | 2018年5月17日 |
歌詞サイト | genius.com |
「CCTV」って中国のTV局?中国はアフリカに相当投資しているし、その関係か?と思いましたが、コメント欄でも意味を尋ねる人がいて、
「CCTV」って何?
what dose cctv mean?監視カメラ
closed circuited television.
ということが分かりました。
Wikipedia(監視カメラ)では、
一般的に映像監視システムのことをその映像信号伝送方法である closed-circuit television(閉鎖回路テレビ)の略語を用いて「CCTV」と呼ぶことの方が多い。 |
とあります。
歌詞ですが、地元の言葉とガーナ英語?のミックスになっていて、Google翻訳では意味を知ることが出来ない。そこで動画のコメント欄を見てみると、同じように歌詞の意味を知りたい人がいた。
その回答(コメント)のひとつですが、ガーナの交差点にはCCTVがあり、
ガーナでは、交差点に監視カメラ(CCTV)があって、安全を守ってくれている
In Ghana they are our security cameras placed in the corners to monitor everything that happens,
歌ではGodをCCTVに例えているようです。
だから次のように歌っている。(監視or)安全カメラ(CCTV)のようにGodが見守ってくれる。だから、たとえデスバレー(死の谷)を歩こうとも、怖くはない…
so they sing that God is watching you and guarding you like CCTV, it does not matter even if I walk in the valleys of death, I do not I'm afraid of nothing,
歌詞を英訳したコメントもあって、その一部が(上:日本語訳,中:歌詞,下:英訳)
私たちには眠らないGodがいる
Ye wo Nyame bia Ontonko na Onda oo
We have a God who neither dozes nor sleeps彼は私のCCTVだ、毎日見守ってくれる
ɔnie ne me CCTV da biara ne ani wo mesu
He is ma CCTV, he watches over me everyday.たとえデスバレー(死の谷)を歩いても
Even if i walk through the valley of death
Even If I walk through the valley of death,怖くない
I no dey fear
I fear nothing.God(jah)は毎日導いてくれる
Everyday be jah guide oo
God guides me everyday.
別のコメントでは、ガーナとナイジェリアの間で若干一部の人が非難合戦をしている中、
ナイジェリアより
愛してるぜ「you guys」、ナイジェリアよりでっかい愛をこめて
Love you guys, much love from Nigeria
ガーナの返答は
これが、本来のあるべき姿。ガーナとナイジェリアの愛を表して、ヘイトでなく…平和を…
This is how it is suppose to be." Showing love between Gh/Nig and not hating..Peace..xxx
とあった。コメントのあるべき姿について書いているのかもしれないけれど、歌が「ガーナとナイジェリアの愛」を歌っているのかと思い、歌詞を調べなおしてみた。
すると、分かっただけで"神/God"の呼び方が4つ見つかりました。
1)「God」
2)「Jah」はヤハ(Yah, Jah)で、ラスタファリアンが好んで使う言葉(レゲエ音楽でも)
3)「Baba God」が、おそらくナイジェリアのスラングで「God」のことのようです。
(参考:https://www.nairaland.com/1167/nigerian-slangs)
4)「Nyame」が ガーナのアシャンティ王国のアカン族の神。
「Myame」の意味は「全てお見通し(he who knows and sees everything)」
興味深いのが、「Myame」の創造物の一つ「Kamunu」
「カムヌ」と読むのだろうか?アイヌの神「カムイ」に似ている?!
「Myame」は、この「Kamunu」に他の全ての創造物の名前を付ける仕事を与えたそうです。
歌詞にガーナとナイジェリアの"神/God"の呼び方が入っているので、ガーナとナイジェリアの愛も歌っていると受け取れる可能性もあるかもしれない。
あと歌詞で気になるのは「hustle/ハッスル」
だから僕はハッスルしている
So i dey hustle
前回(ガーナのラップ「ほめて!」)の歌の内容は「ハッスルして成功したお祝い」
ガーナでは「ハッスル」という表現が流行?それとも好まれている?