日本語は共感の言語で、英語は自己主張の言語!
カナダで25年間日本語教師をしていた金谷さんは、
「日本語が世界を平和にするこれだけの理由」(金谷武洋著)で述べています。
一番分かり易い例が
愛してる
I love you
日本語は人称代名詞を省略し、英語は省略していません。
日本人が、英語を話すときに「人称代名詞」を言葉にする必要があります。
英会話の能力向上に、この壁が立ちはだかっているようです。
そこで日本語の歌、
「可愛くなりたい」
人称代名詞「私」が出てきません。
可愛くなりたい
歌手 | HoneyWorks feat.成海聖奈(CV.:雨宮天)』 |
公開 | 2017年1月16日 |
一方、英語の歌は「Make It In America」
アメリカンドリームをかなえるぞ、という内容。
「I ~」は頻繁に出てきます。
Make It In America
歌手 | Victoria Justice (ヴィクトリア・ジャスティス) |
公開 | 2013年5月25日 |
歌詞
歌詞翻訳サイト | LyricsTranslate |
歌詞という制約はありますが、見事に日本語と英語の「人称代名詞の有無」を感じる歌です。
日本語は「場(の空気)」に「共感」を感じる時は「人称代名詞を省略する」ことを好み、
英語は「場(の空気)」に「共感」を感じていても「人称代名詞を省略せず」に「自己の立ち位置」を伝えることが重視されるのかもしれない。
インターネットの普及で、世界の人々が急速に交流を深める中、お互い知らない文化背景から話すので、初めは「共感」が少ないために、自己の立ち位置を説明する必要があります。その場合には英語が適していて世界共通語のようになっています。交流が深まり「共感」の場が形成されれば、「共感」の言葉である日本語もポピュラーになるかもしれません。
たとえば外国人のアニメ・マンガへの共感が日本語の普及に寄与しているようにも思えます。
世界が近くなるには英語が適し
世界が近くなればなるほど日本語の出番も増える、かも?