eスポーツはゲームかスポーツか?歌は「Physical」と「ロールプレイングゲーム」- 日本の歌と言葉(13)

昨日、深層NEWS(BS日テレ)の特集「ゲームかスポーツか? 人気沸騰eスポーツ!」が興味深かった。

まず立場によって「スポーツ」の定義が違うので議論がかみ合わない。

1.言葉の定義の問題

かなり大雑把に2分すると

一般的な日本人のイメージ "体育"こそがスポーツ
欧州の原義からの解釈 "競技"をスポーツという

知育と体育に分類した学校教育を受けてきた日本人には、「体育=スポーツ」が固定観念として染みついていてもおかしくない。

一方、スポーツ発祥の地である欧州では、「スポーツ=競技」という考え方もあるようです。

どちらの意味で「スポーツ」と言っているのか、お互い立場を明確にしないと議論がかみ合わないことが、昨日の番組での発見です。

コメントするときに、たとえば

ゲームは「"体育"こそがスポーツ」という場合の「スポーツ」ではない

とか

ゲームは「"競技"をスポーツという」という場合の「スポーツ」です

と、枕詞のようにスポーツの定義を入れて議論をしてもらえると分かり易いように思えた。

歌は「Lets Get Physical」

Lets Get Physical

歌手 Olivia Newton John
発売 1981年

歌詞翻訳サイト LyricsTranslate

次は、

2.オリンピックなどスポーツ大会とプロゲーム大会の関係

昨日の話ですと(聞き間違っていなければ)、アジア競技大会で開催された公開競技eスポーツ(League of Legendsか?)の決勝のネット視聴者が6000万人もいたらしい。

また、2016年ブラジルでのオリンピック開幕後の数日間は、世界的なゲーム大会と重なり、10~20代が、オリンピックよりもゲーム大会を視聴したためにオリンピックの視聴率が下がったそうです。

テレビ視聴率調査会社「Nielsen」によると2016年リオオリンピックの「median age(中間年齢?)」が2000年の45歳から53歳に上がり、18-34歳の視聴者が30%減少。

(参考:Unikrn CEO: 'Esports doesn't need the Olympics' - ESPN)

このことが、視聴率頼みのオリンピック主催者がゲームをオリンピック種目に取り込みたいというきっかけになったらしい。

ちなみにプロゲーム大会「League of Legends」とスポーツ大会の視聴者数

大会 視聴者数
2018 Fifa World Cup 32000万人(TV)
2018 Superbowl 10340万人(TV)
2018 League of Legends (LoL) World Championship 決勝 6000万人(Net)
2017 League of Legends (LoL) World Championship 決勝 4300万人(Net)
2017  NBA Finals 2000万人(TV)

(参考:Game on: eSports levels up - The Business Times)

オリンピック団体等はゲームを取り入れたいし、ゲーム業界も社会的認知度を高めたいという思いがあるのか、お互いの利益を調整するために「eスポーツ」という言葉・概念を作り出したのかもしれません。

つまり、「eスポーツ」は「スポーツ」と「ゲーム」が交じり合う領域での戦略的なネーミング?!

今後、多種多様なゲーム大会がスポーツ大会の視聴者数を超えていったとき、「eスポーツ」は数あるゲーム大会の一部となるのか、それとも「ゲーム大会」=「eスポーツ」という認識になっていくのか?

歌は「ロールプレイングゲーム」

ロールプレイングゲーム

歌手 そらまふうらさか(そらる・まふまふ・うらたぬき・あほの坂田 )
公開 2017年12月3日

歌(ピクシブ百科事典) ロールプレイングゲーム(そらまふうらさか)

(参考)

Wikipedia : スポーツ