スタイル協議会の「Shout To The Top」と日本サッカー「いきいきスタイル」 - ゲルマンの歌と言葉(18)

「自分たちのサッカー」を考えてみよう。

自分たちのスタイル、自分たちらしさとは?

サッカーを宗教文化と重ね合わせて考えていますので、国の「信仰スタイル」と照らし合わせたい。

知っての通り、サッカーの母国イングランドをはじめ、強豪国はキリスト教国です。

つまり、一神教

それに対して日本は、多神教で尚且つ多宗教!!

信仰対象 スタイル
一神教 一つの信仰スタイル
多神教 多くの信仰スタイル
多神教の多宗教 多×多の信仰スタイル

そこで歌はイングランドの「Shout To The Top」

バンド名は直訳で「スタイル協議会」

正式名は「スタイル・カウンシル (The Style Council)」

Shout To The Top

歌手 The Style Council(スタイル・カウンシル)
発売 1984年

歌詞翻訳サイト LyricsTranslate

仮にヨーロッパサッカーの「スタイル協議会」が存在し、その基本理念が「Shout To The Top」だと仮定します。

一神教ですから「Top」は唯一絶対の「God」のみです。

スペインなどヨーロッパのサッカーでは、スタイルが決まっていて、状況に応じてお互い選手の動きが共有できている。

なぜなら、祈る対象が「God」のみだから。

これに対して日本は「多神教の多宗教」なので、「Top」が多種多様。この信仰スタイルで次のプレーを共有するのは至難の業になりそうです。

これまでの日本は、流行りのサッカースタイルを後追いでマネしてきました。そのスタイルはワールドカップで優勝した国のものが多いはずですから、カトリックに最適化したスタイルにならざるを得ません。

それは「Shout To The God(Top)」スタイル!!

宗教文化に合わせれば「Shout To many gods」になるはずの日本に合うのだろうか?

どの神だ?…神か、…菩薩か、…仏か、

いや違う、Godだと指導されるとすれば、

そりゃ、選手たちは戸惑うでしょう。

解決策はあるのか?

日本では、神道、仏教、キリスト教など、程度の違いこそあれ、生活文化になっていて、状況に合わせて使い分けています。

季節に合わせ、イベントに合わせ、土地に合わせて、融通無碍にスタイルを変化させてきたのが日本。

一つのスタイルだけで押し通すのは、「多神教の多宗教」社会の日本には合わない可能性があります。

その日本を包括する文化スタイルがあるとすれば、それは

「いきいきスタイル」

・空気を読んで

・息を合わせる

空気を読んで阿吽の呼吸で柔軟にその場に対応するのが日本社会の空気!!

ある時間帯はパスサッカー、状況が変われば堅守速攻、

ドリブルが有効だと思えば、どんどんドリブル

遠目から打った方がいいぞと感じれば、じゃんじゃんシュート

などなど…

結果として、信仰スタイルではなく、「いきいきスタイル」

空気を読んで

空気のごとく

スタイルに固執しない

それでいて多様なスタイル

それが「いきいきスタイル」

ただ個人的に"いきいきしたサッカー"を見たいだけかもしれませんが…

うつろいゆく街で

歌手 空気公団
公開 2018年5月10日


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